螺旋回廊 レビュー
ちょっとブランクが開いてしまいました
忘れる前にこちらのゲームはどうしてもと思いましたので勢いで仕上げます
近場の本屋で見かけた螺旋回廊2のノベルから存在を知り、初回版ドラマCD付を1600円程度で購入
ネタバレ部は同化させてありますので見たい方は反転で
以下共通ルート感想
序盤はどこにでもありそうな普通の大学助教授の日常が続きます
といってもこのポジにしては主人公は相当若い部類に入るようですね・・・
最初からなんかヤバそう、っていうネタがちらつきます(ex. ローシュタインの回廊)
こうした要素が多いのはのちのちに考察できる項目が増えることにつながるので、だいぶ長いお付き合いができそうですね
以下各ヒロインルートの感想
葵
クリスマスプレゼントといえばこの子
"これはいらない!持って帰ってくれ!"は衝撃的でした・・・
佐伯先生の中では人格も含めて"水代葵"だったのかもしれませんね
これに関しては葵視点での描写がよりこちら側に対して追い打ちをかけるのに役立っていたのは間違いないでしょう
欲を言えば、もし佐伯先生がもう一つの選択肢(上記"持って帰ってくれ!")を選んだ場合の葵の思考について触れてほしかったかなと
感情移入したら負けてました
葉子
最初のイメージは葵に比べて少々おとなしめの子、という感じでしたが
宙との絡みのあたりから"なんかあったな"と思わせるシーンがちらほら
実際ヤられていたということを考えるとどうしても"服従"が働いてしまいますからね・・・
ドラマCDでは照子との絡みがあり、そちらではだいぶ明るいこれからに向けた話が聞けたので、このヒロインに関してはドラマCDまで聞いてよかったなと思いました
香乃
主人公とはほぼ同世代?のカウンセラーの人
カウンセラーなんだから何か過去抱えてるんだろうなーと思ってたらまさか父親からのアレコレだったとは・・・
しかも彼女自身乗り越えたと思ってたここにEDENは付け込んで快楽の花を咲かせてしまうわけですから、やはりEDENは陰湿で恐ろしい集団だなぁ・・・という強いイメージを与えることができている気がします
照子
・・・おいおい、工作ってなんのことや!
ある意味、一番ぶっ飛んでる主人公がいましたね
クスリ使うと、もう誰でもよくなるんですかね?正気なら"キミの代わりなんていない"とか言いそうなところを改造しちゃうわけですし
浅いのか深いのかつかみきれませんでした・・・
紫苑
ある程度ゲームやるとわかってきますが、彼がすべての発端です
若いのにだいぶしっかりした計画を立てるあたり、理知的に無秩序な行為を行うEDENに近いものを感じました
彼自身も女の子のような外見とそれによる苦い過去に苦しんでいたらしいですが、ドラマCDでは残念な最期となってしまいました
"螺旋回廊"の発端は彼でしたが、彼自身の発端となったのは?と考えると連鎖的にたどっていくことになり、ゲームとして表れていたのはそのほんの一部だったのではないか、と考えることもできそうです
この辺は他のゲームでも共通しそうな要素ですね
EXTRA
無事すべての地獄のようなシーンを見た後は、"if"の物語
もし紫苑がEDENに依頼をしなかったら?という前提で同じ時系列を進みます
こちらでは上記で挙げたすべてのヒロイン(もちろん紫苑も含みます)とのある程度幸せなエンドが用意されているため、こちらを各ヒロインの"救済"と捉えることでこのゲームの後味はだいぶスッキリしそうですね
グラフィック感想
昔のゲームにありがちな"陰影の濃い顔の描写"はありましたが"眼の大きさ"はそこまで気になるものでもありませんでした
全体的にもクセのない立ち絵かな?とは思います
BGM/OP感想
OPはなし
BGMもMIDI音源なのは時代を感じますね
赤鼻のトナカイは某サイトでも話題になっていましたが落ち着いた印象を与えつつ不安を煽るような, そんな静かな印象を受けました
全体的にもBGMのクオリティは高かったと思います
システム感想
ACIDが公開しているパッチを導入することでセーブの上限が10→100になるのでプレイの際はこちらを適用しておくことをお勧めします
全体的にムリしてウィンドウを100%からいじったりしない限りはかなり安定した動作をしていました(たまに応答なしになりましたが)
また、ゲーム進行に関してもただ選択肢を選んでいくのではなく、実際にプレイヤーに対して擬似的なWebページをクリックさせることでプレイヤーにある程度の自由(見る/見ない)を与え、また難解なフラグ分岐(ex. V-STORM)を隠していたりと10年以上前のゲームとは思えませんでした
もちろん、難解なので攻略はちょっと難しかったですが・・・
以下総合評価
ストーリー 19/20 (不条理の連鎖による悲劇、後にも先にも珍しいストーリーでした)
キャラクター 17/20 (葵の堕ちる過程、香乃の過去等、マルチアングルだからこそ活きた要素が多数)
グラフィック 15/20 (2000年のものですがそこまでキツいものではないです)
音楽 13/20 (全体的に強烈なものは少なく感じましたが、その分バランスはとれてたと思います)
システム 16/20 (Webページの行き来ができる点は現在のゲームと比較しても見劣りしない要素ですね)
コストパフォーマンス+ 120% (クセは強いですが受け入れられればきっと)
計 (19+17+15+13+16)×1.2= 96(これまでやってきたゲームとは全くの別物、本当に新しいことを多く得ることができました)
以上でレビューを終了させていただきます
忘れる前にこちらのゲームはどうしてもと思いましたので勢いで仕上げます
近場の本屋で見かけた螺旋回廊2のノベルから存在を知り、初回版ドラマCD付を1600円程度で購入
ネタバレ部は同化させてありますので見たい方は反転で
以下共通ルート感想
序盤はどこにでもありそうな普通の大学助教授の日常が続きます
といってもこのポジにしては主人公は相当若い部類に入るようですね・・・
最初からなんかヤバそう、っていうネタがちらつきます(ex. ローシュタインの回廊)
こうした要素が多いのはのちのちに考察できる項目が増えることにつながるので、だいぶ長いお付き合いができそうですね
以下各ヒロインルートの感想
葵
クリスマスプレゼントといえばこの子
"これはいらない!持って帰ってくれ!"は衝撃的でした・・・
佐伯先生の中では人格も含めて"水代葵"だったのかもしれませんね
これに関しては葵視点での描写がよりこちら側に対して追い打ちをかけるのに役立っていたのは間違いないでしょう
欲を言えば、もし佐伯先生がもう一つの選択肢(上記"持って帰ってくれ!")を選んだ場合の葵の思考について触れてほしかったかなと
感情移入したら負けてました
葉子
最初のイメージは葵に比べて少々おとなしめの子、という感じでしたが
宙との絡みのあたりから"なんかあったな"と思わせるシーンがちらほら
実際ヤられていたということを考えるとどうしても"服従"が働いてしまいますからね・・・
ドラマCDでは照子との絡みがあり、そちらではだいぶ明るいこれからに向けた話が聞けたので、このヒロインに関してはドラマCDまで聞いてよかったなと思いました
香乃
主人公とはほぼ同世代?のカウンセラーの人
カウンセラーなんだから何か過去抱えてるんだろうなーと思ってたらまさか父親からのアレコレだったとは・・・
しかも彼女自身乗り越えたと思ってたここにEDENは付け込んで快楽の花を咲かせてしまうわけですから、やはりEDENは陰湿で恐ろしい集団だなぁ・・・という強いイメージを与えることができている気がします
照子
・・・おいおい、工作ってなんのことや!
ある意味、一番ぶっ飛んでる主人公がいましたね
クスリ使うと、もう誰でもよくなるんですかね?正気なら"キミの代わりなんていない"とか言いそうなところを改造しちゃうわけですし
浅いのか深いのかつかみきれませんでした・・・
紫苑
ある程度ゲームやるとわかってきますが、彼がすべての発端です
若いのにだいぶしっかりした計画を立てるあたり、理知的に無秩序な行為を行うEDENに近いものを感じました
彼自身も女の子のような外見とそれによる苦い過去に苦しんでいたらしいですが、ドラマCDでは残念な最期となってしまいました
"螺旋回廊"の発端は彼でしたが、彼自身の発端となったのは?と考えると連鎖的にたどっていくことになり、ゲームとして表れていたのはそのほんの一部だったのではないか、と考えることもできそうです
この辺は他のゲームでも共通しそうな要素ですね
EXTRA
無事すべての地獄のようなシーンを見た後は、"if"の物語
もし紫苑がEDENに依頼をしなかったら?という前提で同じ時系列を進みます
こちらでは上記で挙げたすべてのヒロイン(もちろん紫苑も含みます)とのある程度幸せなエンドが用意されているため、こちらを各ヒロインの"救済"と捉えることでこのゲームの後味はだいぶスッキリしそうですね
グラフィック感想
昔のゲームにありがちな"陰影の濃い顔の描写"はありましたが"眼の大きさ"はそこまで気になるものでもありませんでした
全体的にもクセのない立ち絵かな?とは思います
BGM/OP感想
OPはなし
BGMもMIDI音源なのは時代を感じますね
赤鼻のトナカイは某サイトでも話題になっていましたが落ち着いた印象を与えつつ不安を煽るような, そんな静かな印象を受けました
全体的にもBGMのクオリティは高かったと思います
システム感想
ACIDが公開しているパッチを導入することでセーブの上限が10→100になるのでプレイの際はこちらを適用しておくことをお勧めします
全体的にムリしてウィンドウを100%からいじったりしない限りはかなり安定した動作をしていました(たまに応答なしになりましたが)
また、ゲーム進行に関してもただ選択肢を選んでいくのではなく、実際にプレイヤーに対して擬似的なWebページをクリックさせることでプレイヤーにある程度の自由(見る/見ない)を与え、また難解なフラグ分岐(ex. V-STORM)を隠していたりと10年以上前のゲームとは思えませんでした
もちろん、難解なので攻略はちょっと難しかったですが・・・
以下総合評価
ストーリー 19/20 (不条理の連鎖による悲劇、後にも先にも珍しいストーリーでした)
キャラクター 17/20 (葵の堕ちる過程、香乃の過去等、マルチアングルだからこそ活きた要素が多数)
グラフィック 15/20 (2000年のものですがそこまでキツいものではないです)
音楽 13/20 (全体的に強烈なものは少なく感じましたが、その分バランスはとれてたと思います)
システム 16/20 (Webページの行き来ができる点は現在のゲームと比較しても見劣りしない要素ですね)
コストパフォーマンス+ 120% (クセは強いですが受け入れられればきっと)
計 (19+17+15+13+16)×1.2= 96(これまでやってきたゲームとは全くの別物、本当に新しいことを多く得ることができました)
以上でレビューを終了させていただきます