贖罪の教室BADEND レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
大きく分けて
"EPISODE 1998"、"EPISODE 1999"、"EPISODE 2000"
の3種類があり、"EPISODE 2000"以外は1本道です
タイトルに"BADEND"とあるようにとことん結末に救いがありません
一例を挙げますと
"西野さつきを脅して○○"
"大張を抑えようと○○"
"罪を贖わせてはいけないと七瀬を引き留めようと○○"
などなど
最後のは特にやるせないもので
螺旋回廊2の"右手"エンドに近いものを感じました
EPISODE 2000をプレイしていると大張、相澤の陰湿さがよりはっきりと伝わってきますが
特にこの大張に関してはEPISODE 1998をプレイすることでイメージが変わると思います
相澤はEPISODE 1999をプレイしても前々からそんな感じかという印象にしかなりませんが
相澤の過去はノベルにちょっとありますのでより詳細に知りたい方はそちらを
・贖罪の教室BADENDのメッセージ性
今回の贖罪BADは大変直接的な例として
"酷くイジめられていた人が自分を守ることを理由に他をイジめることはよいことか"
というテーマを考えさせられる作品であったと思います
多くの場合EPISODE 2000における七瀬/まどか視点での
大張や相澤に対する憎悪がプレイヤー側に生まれると思いますが
そのイメージをコンプ後まで全く崩さず持ち続けることは難しいと思います
では、単にそれをやめさせればよいのかということになりますが
作中で葵つかさ先生がイジメを止めようとして
いくつかのBADENDにあった"通報によって中断される"というエンドにおいて
主人公の発した"誰も望んでいない"というセリフが印象に残りました
要は"七瀬がなぜそれを望んだか"という点へのアプローチ不足なのですが
自分の価値観(つかさ先生がそれに囚われてしまうのも分からなくはないですが)
を押し付け単によくないと決めて解決を図っても
そこに納得がなければ何も生まれないということが伝わってきました
この作品の"BADEND"な部分をまとめますと
・イジメをする側もされる側も周囲に翻弄される(七瀬、大張、相澤・・・)
・納得による解決がほとんど得られていない※
・過去回想は被害者が死んでしまっており取り返しがつかない
の3点になるかと思います
贖罪の教室及びこの贖罪の教室BADENDは題材を"イジメ"としているため
非常にわかりやすく得るものも多いんじゃないかなと感じました
※まどかと七瀬が同居する"BETTER END"に近いものがありましたが
結城が生きているため親同士の問題は解決していないのでは?と考えました
グラフィック感想
真木先生の絵は前の作品に比べ明るくなったような気がします
今回も特に気になる点はなかったです
BGM/OP感想
BGMは前回から引き続きここぞの場面で光ります
ストーリーに詰め込まれているためOPがあってもあまり変わらなかった気がします
システム感想
これは前回に比べ大きく使いやすくなっています
まずエンターキーでテキストが進むこと
当たり前のようですがこれがあるとないではやる気に大きく関わってきます
オートパイロットも"スキップ"と言ってよいレベルのスピードが出るので周回も楽
セーブ個数は相変わらず多いのでこちらも問題なし
古いゲームですが必要なものはきっちり揃っていたと思います
唯一残念なのは贖罪の教室と異なり
Windows7に対応していなかったことでしょうか
以下総合評価
ストーリー 18/20 (どうしようもないものが直接降りかかってきます)
キャラクター 16/20
グラフィック 13/20
音楽 12/20
システム 14/20
コストパフォーマンス+ 120%
計 (18+16+13+12+14)× 1.2 = 88 ("BADEND"は飾りじゃないです)
以上でレビュー終了です
以下ストーリー感想
大きく分けて
"EPISODE 1998"、"EPISODE 1999"、"EPISODE 2000"
の3種類があり、"EPISODE 2000"以外は1本道です
タイトルに"BADEND"とあるようにとことん結末に救いがありません
一例を挙げますと
"西野さつきを脅して○○"
"大張を抑えようと○○"
"罪を贖わせてはいけないと七瀬を引き留めようと○○"
などなど
最後のは特にやるせないもので
螺旋回廊2の"右手"エンドに近いものを感じました
EPISODE 2000をプレイしていると大張、相澤の陰湿さがよりはっきりと伝わってきますが
特にこの大張に関してはEPISODE 1998をプレイすることでイメージが変わると思います
相澤はEPISODE 1999をプレイしても前々からそんな感じかという印象にしかなりませんが
相澤の過去はノベルにちょっとありますのでより詳細に知りたい方はそちらを
・贖罪の教室BADENDのメッセージ性
今回の贖罪BADは大変直接的な例として
"酷くイジめられていた人が自分を守ることを理由に他をイジめることはよいことか"
というテーマを考えさせられる作品であったと思います
多くの場合EPISODE 2000における七瀬/まどか視点での
大張や相澤に対する憎悪がプレイヤー側に生まれると思いますが
そのイメージをコンプ後まで全く崩さず持ち続けることは難しいと思います
では、単にそれをやめさせればよいのかということになりますが
作中で葵つかさ先生がイジメを止めようとして
いくつかのBADENDにあった"通報によって中断される"というエンドにおいて
主人公の発した"誰も望んでいない"というセリフが印象に残りました
要は"七瀬がなぜそれを望んだか"という点へのアプローチ不足なのですが
自分の価値観(つかさ先生がそれに囚われてしまうのも分からなくはないですが)
を押し付け単によくないと決めて解決を図っても
そこに納得がなければ何も生まれないということが伝わってきました
この作品の"BADEND"な部分をまとめますと
・イジメをする側もされる側も周囲に翻弄される(七瀬、大張、相澤・・・)
・納得による解決がほとんど得られていない※
・過去回想は被害者が死んでしまっており取り返しがつかない
の3点になるかと思います
贖罪の教室及びこの贖罪の教室BADENDは題材を"イジメ"としているため
非常にわかりやすく得るものも多いんじゃないかなと感じました
※まどかと七瀬が同居する"BETTER END"に近いものがありましたが
結城が生きているため親同士の問題は解決していないのでは?と考えました
グラフィック感想
真木先生の絵は前の作品に比べ明るくなったような気がします
今回も特に気になる点はなかったです
BGM/OP感想
BGMは前回から引き続きここぞの場面で光ります
ストーリーに詰め込まれているためOPがあってもあまり変わらなかった気がします
システム感想
これは前回に比べ大きく使いやすくなっています
まずエンターキーでテキストが進むこと
当たり前のようですがこれがあるとないではやる気に大きく関わってきます
オートパイロットも"スキップ"と言ってよいレベルのスピードが出るので周回も楽
セーブ個数は相変わらず多いのでこちらも問題なし
古いゲームですが必要なものはきっちり揃っていたと思います
唯一残念なのは贖罪の教室と異なり
Windows7に対応していなかったことでしょうか
以下総合評価
ストーリー 18/20 (どうしようもないものが直接降りかかってきます)
キャラクター 16/20
グラフィック 13/20
音楽 12/20
システム 14/20
コストパフォーマンス+ 120%
計 (18+16+13+12+14)× 1.2 = 88 ("BADEND"は飾りじゃないです)
以上でレビュー終了です