Scarlett レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
今回も日常をテーマとしています
ただ設定がふつうの学園ものとは大きく異なるため
演出や登場人物もこれまでとは違った印象を受けました
複数視点でストーリーを読んでいき、終始一本道なシナリオは
アドベンチャーゲームというよりノベルに近い感じ
登場人物同士の縦の関係や裏に垣間見える思惑の交錯はこういった設定・演出ならではでしょう
第1章で非日常に足を踏み入れた明人が第4章で日常に戻っていくとき残る寂しさや
第3章で二度も繰り返される大切な人との別れ
教授にこの上ない無力感を与えるとともに生前気づけなかった(取り返しのつかない)日常に涙する
丘でのワンシーンは素晴らしかったですね
そうした場の盛り上げ方も優れていたため
日常の大切さを平坦なシナリオで退屈させることなくまとめられていたと感じました
グラフィック感想
原画は秋乃武彦先生、あんころもち先生他5名の方々
ゲーム内で場合によっては10年以上またぐこともあり
それぞれでヒロインの立ち絵がしっかり分けられていたのはプラスですね
30オーバーでも変わらない美月さんはセーフ、ギリセーフ・・・?
BGM/OP感想
OP/EDどちらも聞きやすい曲ですが
特にシナリオの読了感を残したまま突入するEDの組み合わせはバッチリです
システム感想
ねこねこのシステムは扱いやすいですね
スキップ、セーブ、動作安定性のどれをとっても問題なし
追加パッチで男性にボイスを当てることもできます
おまけモードはそれぞれの作品をプレイしていないとついていけないかもしれませんが
全体的に凝ったつくりであったのは間違いありません
以下総合評価
ストーリー 16/20
キャラクター 17/20
グラフィック 13/20
音楽 11/20
システム 14/20
コストパフォーマンス+ 120% (プレイしやすい作品の1つかと)
計 (16+17+13+11+14)× 1.2 = 85
以上でレビュー終了です