Heaven's Cage レビュー
パッケージは凌辱ゲーに見えますがそんなことはありません
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
メルアリア、奈央、彩子、沙緒理の各ルートで次々と背景が明らかにされていく過程は
プレイヤーをぐいぐいヘブンズケージの世界に引き込みます
仮想空間ならではの激しい戦いの連続をイメージしていると裏切られるかもしれませんが
日常シーンの世界観が違うだけ、と割り切れればキャラの掛け合いを面白く感じるかもしれません
主人公はゲーム内及び別世界においてそこまで強いキャラ設定ではなく
別世界で奈央を失った後はヒキコモリになったりします
ここからそれを乗り越えて現実に戻っていく過程は結構楽しめました
世界の構築の理由、プレイヤーが限られている理由の2点はしっかり説明されていましたし
ルート毎のキャラのご退場もメルアリア以外は比較的バリエーションがありました
テキストで特にぐっと来た点はところどころで飛んでくる抉るような直球
特に「生きることに忙しくなりなさい。それがいやなら、急いで死んだ方がいいわ。」
は大変心に刺さりましたが価値のあるセリフでした
また、これらを活かすようなキャラの背景もしっかり描写されていたところがさらに重みを増やしています
グラフィック感想
原画は鳴滝しん先生他計3名の方々
キャラの立ち絵にもムラがありますね・・・
彩子は結構整っていて好きですが
それと比較すると奈央や操さんはバランスが気になります
CGにもその違いは出ており
気になる人は気になるかもしれません
BGM/OP感想
OPの"Heaven's Cage"は派手な抑揚こそありませんが
サウンドのバランスが整っており聞きやすい曲です
BGMはそこまで主張する感じではありませんでした
BGM鑑賞モードがないため後から聞き直すことも難しいです
システム感想
システムはBGIを使用しているため基本要素に加え"直前の選択肢に戻る"が追加
今回はあまり使用しませんでしたがゲームの内容次第ではスロット数の節約になりそうです
ちなみにスロット数は20箇所×5ページで100箇所
十分な数用意されているかと
RPG風のゲームが舞台ということでプレイ中にギルドウインドウを開けるようにして
メンバーとレベルの確認ができるようになっていたところはプラスポイント
一方でパッケ裏に書いてあった"チャットシステムで女の子とリアルな冒険!"という箇所については
一部のチャプターで数回しか機能しておらず今一つな印象を受けました
以下総合評価
ストーリー 17/20 (現実に立ち向かうための仮想空間という設定はバッチリでした)
キャラクター 17/20 (彩子、操、沙緒理)
グラフィック 12/20
音楽 14/20
システム 15/20
コストパフォーマンス+ 120%
計 (17+17+12+14+15)× 1.2 = 90 (刺さるけど面白いゲームでした)
以上でレビュー終了です