今回は前回に引き続きとてもマジメなゲーム"STEP×STEADY"をチョイス
こちら初回特典フルカラーブック付324円という驚きの安さだったので即購入しました

これまで通りネタバレは反転させてあります

共通ルート感想
序盤は転校生の登場でちょっと乱れますがその後は普通の日常シーンが続く感じです
共通イベントとして"海"、"勉強合宿"、"体育祭"など学生イベントとしては非常にメジャーなものがチョイスされてました
ところどころで男のサブキャラがいい味出してたのがよかったですね

ヒロインルート感想
深春
メインなだけあって一番落差の激しいシナリオでしたね
序盤から主人公の過去に何かがあったという伏線は出てきますがそれと深春の過去の関わりなどが明らかになっていく過程は丁寧でした
理事長もただの悪役ではなくその過程に踏み込まれていたり最後はある程度譲歩の姿勢を見せるなど、親としての一面もあったので最後はすっきりしてました
駄菓子屋のじっちゃんの存在が大きかったのかな？
逆に最後に海に投げ出されるシーン以降はちょっと無理にシリアスを持ってきたのかな？って感じがしました
深春が3日ほど寝てるシーンとかは主人公の過去にあえて重ねてるような印象を受けましたし、3日寝っぱなしで起きていきなり愛溢れるシーンに突入したりしてたので・・・

泉水
定番の幼馴染
昔からの付き合いといえば"恋愛へのステップアップ"がどのゲームでもメインとなってきますがこちらもメジャーなところをしっかり表現してました
この距離感のつかめない感じの演出もすっきりまとまっていたかなと
京がシナリオの最初から最後にかけていい人ポジで大きくかかわってましたが、彼女のルートが後程追加された理由もわかったような気がします

菜央
ええっ義理だったんですかぁ！？
"兄妹だから"とためらう2人の下に届いた1枚の古い手紙が巨大な壁をぶち壊す！
という流れは予想してませんでした
事前に義理と明記されてないこの兄妹を幸せな方に持っていくなら確かにありかもしれませんが・・・
それにしてもこの妹様だいぶでかいことをやってくれますね
過去にアレがあってなお台風の日にそれやるかぁ？とも思いましたがこれはシリアス路線よりに持っていこうとしたのか素直にさせるきっかけを作るためだったのか
イベントとしてはありがちですが重みがちょっと大きいような印象を受けました
さらに素直になったらなったでいけいけどんどん周りも仕方ないか目線
義理の力でしょうか？でもここはきっと気にしたら負けですね
最後にとっておいて期待外れではありませんでした とまとめておきます

葉月
今回のヒロイン唯一のおとなしいポジ(カラーブックより引用)
ですがその重みは飛びぬけて大きかったような気がします
長年信じていたもの(親子関係)の崩壊で絶望するヒロインとなんとかしてまた笑顔を取り戻すために奔走する主人公含めた周囲の人々のシーンはこの手のゲームにしてはだいぶヘヴィに作ってあるなと感じました
たとえば"親が実は違う～"なら菜央ルートにもありましたが、あちらは"それなら血つながってないからいける！"と非常に前向きな答えが出たのに対しこちらは1週間こもっちゃいますからねー
ひとまず1週間ほとんど飲まず食わずで大丈夫なのかどうかはあまり考えないようにして、できるだけ"パン屋の成功"から叩き落としたかった感が見えたような気がします
もっともそこからぐーんと戻るので問題ない？のかもしれませんが

春那
個性のある面白い立ち絵のあった方です(
中身は昔もらった希望を抱いてお姉さんに成長していく若い音楽の先生のお話
もともと近所づきあいがあったっていうのがポイントですね
どうしても最近終えた"秋色恋華"の英里子さんとポジが似てるので重なることもありますが、ハル姉の場合ハル姉自身の持つ"やりたいこと"に強くライトが当たってる感じです
そんな"年上だけど支えたいキャラ"としては十分な内容だったのではないでしょうか


キャラクター総評
良くも悪くも夏の中で生きるって感じでした
イベントは夏らしさもあってよかったのですが共通部でのシーンが多めだったので少々個別分が足りなかったかな？

グラフィック感想
立ち絵CGともに文句なし(めったに文句言いませんが)
前述のハル姉の立ち絵などポイントで面白いところは何点かありました

楽曲感想
OPはいかにもなキーボード主体のゆいにゃん曲
BGMはこれといって印象に残ってないですが不快感もなかったので
文字通り可もなく不可もない感じです

システム感想
バックログ中にホイール回すとバックログが一瞬で消えるトラブル以外はなかったです(そんなトラブルも意図して起こるものでないのであまり気にしなくてもいいのかもしれませんが)
セーブ・ロードに関してもトラブルなく、また特に読み込みが遅いというようなこともなかったので扱いやすいのではないかと
スキップもかなり早かったので周回をだいぶ楽に行うことができました

総合評価
ストーリー 14/20 (ちょっと波のでかい純愛？)
キャラクター 14/20 ("夏"に埋まっちゃった感もそこかしらに)
グラフィック 16/20 (崩れずたまに面白く)
音楽 9/20 (せめてOPが印象に残れば・・・)
システム 13/20 (セーブ箇所100個は助かりました)
コストパフォーマンス+ 100% (初めての人になら・・・)

計　(14+14+16+9+13)×1.0= 66(悪くはないです)

以上でレビューを終了させていただきます