運命線上のφ レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
探偵/執事/旅情/剣豪のそれぞれで微妙に異なる設定があるという珍しいもの
ベースを共通としながらも載せるパーツに違いをつけるのは
"みちくさ"と同じ感じですね
全体の統一感は薄れてしまいますが
このキャラ(主人公)がもっと〇〇だったら!というシチュはある程度満たせるかもしれません
展開はよく見かける一本問題解決タイプで
そこまで強烈なシリアスはありませんが
某ルートでいきなり怪物に襲われるため耐性の無い方はご注意を
キャラや巷で話題のアレがお好きな方でしたら少々長く感じるかもしれませんが
楽しめるのではないかと思われます
グラフィック感想
原画は萌木原ふみたけ氏他合計3名の方々
誰がどのキャラかを区別できるくらいには違いが見てわかります
リーニャのCGに一部気になるところがありましたが
概ね可愛い路線として申し分ないでしょう
BGM/OP感想
OP/ED共にボーカル曲
どちらも音は軽い印象を受けました
独特のボーカルも健在です
BGMは種類こそ豊富でしたが
強烈なインパクトを与えるようなものはなかったように感じました
システム感想
2014年のゲームということもありスキップやセーブ/ロードに関してはバッチリ行き届いています
また、選択肢を"斬り拓く"というスタイルは新鮮で
ただクリックするだけではなく遊びを加え飽きさせないようにするという工夫が見られ
ミニゲーム共々モチベーションの助けとなりました
一方、動作環境依存かもしれませんが(Win7 64bitにてプレイ)
一部立ち絵が正常に表示されないトラブルも発生したため
プレイ時には注意が必要かもしれません
(強制終了とはなりませんでした)
以下総合評価
ストーリー 14/20
キャラクター 14/20
グラフィック 14/20
音楽 12/20
システム 15/20
コストパフォーマンス+ 105%
計 (14+14+14+12+15)× 1.05 = 72
以上でレビュー終了です
DOUBLE レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
実験動物として造られた天使と悪魔による人間との戦いを
人間と天使/悪魔の両方から描いた作品
それぞれの主張が正面からぶつかる様子は
どちらが完全に間違っていると断定することが出来ないため
生き残るための衝突という異能バトルものを面白くする要素がしっかり含まれており満足
表/裏シナリオをクリアすると出現する融合シナリオをはじめ
(あくまで主人公の立ち位置側丸く収まるハッピーエンドばかりですが
そこまで無理やりなこじ付けはないため
プレイ後に疑問に思うようなものは特にありませんでした
一方、エンディングがあまりにもあっさりしておりアフターが描写不足である点は看過できません
特に急だなと感じたのはアリスのエンド
終盤の崩壊と共にサラと姿を消すのですが
あれだけ恨みを溜めていたサラが簡単にアリスと共に行こうとするか
また、アフターでは街中で偶然再会しているが
それまでに会うことはできなかったのか
などもう少し丁寧な過程が欲しかったなと思わずにはいられませんでした
グラフィック感想
原画はあきら、タカーキ氏
それまでの作品と比べて大きな変化はなし
ヘテロな純/ハルはぱっと見て違いがわからないくらい目の色が似ています
立ち絵は男性/女性キャラ共に整っており
CGの塗りも美しいですが
数枚グロCGがありますので苦手な方は注意をしてプレイすることをおすすめします
BGM/OP感想
ボーカル曲はなし
ディスクを入れてプレイすることでBGMがCDDAになります(入れないと無音)
全23曲とバリエーションはありますが
必要以上に前面に出てくることのないものばかりでした
システム感想
バトルシステムの導入によりただの紙芝居ゲーよりもゲーム性が向上
難易度は両極端(Easy/Hardのみ)に振っていた気がしなくもないですが
武器/特技/キャラの違いは明確に出ており
それぞれ使い方を固定させバランスを持たせることが必要
という最低限のラインは守れていたように感じます
やり込む人向けにストーリーとは別に100階まであるダンジョンがありますが
面倒に感じた人向けには1周クリアした後に戦闘スキップ機能があります
こうしたところに様々なプレイヤーに対する配慮がなされているように感じました
セーブスロットは40箇所
ストーリーが長めであることを考えると少なく感じますが
1周クリア後はスペシャルスタート機能により章の途中から任意に始めることが可能なため
40でも各分岐の要所に絞れば十分な数だと思われます
既読/未読スキップも装備
少し気になったのはエンターで文字を進める時ダブルクリックで進めているような感じになったことくらいですね
以下総合評価
ストーリー 15/20
キャラクター 15/20
グラフィック 13/20
音楽 12/20
システム 15/20
コストパフォーマンス+ 115%
計 (15+15+13+12+15)× 1.15 = 81
以上でレビュー終了です