あののの。 ~君と過ごしたあの日あの時あの未来~ レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下共通ルート感想
時間を戻す割にその必要性はあまりなく
"美好が死ぬというお告げを聞いたのでその通りに行動した"
という内容でも特に問題ありません
ですので設定からシリアスを求める人にはあまり向いておりません
総じて一般的な学園ものに近いです
前述の通り美好(一部ルートでは別な人になりますが)の事故は終盤の対立のエッセンス程度にしか機能しておらず
サブキャラも一部を除き内面の記述がないため
ヒロイン数人との狭い輪の中での会話がほとんど
この会話のテンポが良いと感じる方であれば
息抜き程度にプレイしてみるのもアリだと思います
グラフィック感想
原画は双龍氏
幼めの絵で立ち絵の可愛さはかなりのものです
表情もコミカルに変わるため飽きません
CGではいくつかバランスで気になるところがあるものの
全体を通し十分満足できるものでした
BGM/OP感想
OP/ED共にボーカル曲
OPの"明日が笑った。"はボーカルがこもったような感じに聞こえますが
音の方は速いテンポで軽快に鳴らしており低音もおろそかではありません
EDの"パステルカラーの奇跡"はスローでありながらギターをソロまでしっかり効かせた曲
ボーカルも音に負けておらずはっきりとした印象の曲です
初回版にこれらのシングルが付属しているのは嬉しいポイントですね
BGMは日常からシリアスまで雰囲気を変えて一通りそろっている感じです
ボイスの方では
電話で話す声がお風呂場のような感じになっていたのが気になりました
システム感想
セーブは5×7の35箇所
攻略対象が5人(+1エンド)のため少なく感じる人がいるかもしれません
スキップは既読/未読装備
一方エンター長押しによるスキップは未実装です
非アクティブ時のスキップが止まるためバックで既読を飛ばしておいて、
ということはできません
フリーズなどの不具合は見られませんでした
以下総合評価
ストーリー 13/20
キャラクター 14/20
グラフィック 16/20
音楽 15/20
システム 13/20
コストパフォーマンス+ 105%
計 (13+14+16+15+13)× 1.05 = 75
以上でレビュー終了です
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発売年ごとに並べてあります
表の見方
1998年
2001年
2003年
2005年
2007年
表の見方
タイトル (記事がある場合は記事リンク込) | 書いた人 |
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メーカーリンク (バナーがある場合バナー) |
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簡単な紹介 |
1998年
デアボリカ | さよさん |
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ゲームの短さの割に何年にも渡ったストーリーなので、最終決戦とその後に掴む幸福感が大きい。 生まれ変わり論的なものが出てくる作品で、人間的な恋愛を超えた魂的な観点にある話なので、そちら方向が好きな人なら楽しめるはず。 |
2001年
月陽炎 | Climina | 蜜柑 | もけ | 灰被り姫の憂鬱 | さよさん |
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C's ware | |||||
望まれぬ生を与えられ、愛を知った少女の悲劇。誰よりも寄り添って生きてきた姉妹に降りかかる災厄が家族の絆を容易く破壊する。 みんなで笑って終わるハッピーエンドなんて存在しない。 |
その名の通り蜜柑(未完)の物語を綴り起こしてリアルの傷と向き合っていく話 メタくて良い あとBGMがものっすごい良い!主人公が作る3つの物語が合って登場人物は同じだけど性格がかなり変わるからそこも見どころ リアルを取るか2次元を取るかって ワードが気になるならぜひ |
未完成が魅力で、多分ゲームをプレイした後に自分で設定を補完しようとする試みも含めて1セットなゲーム。その為、寛大な心で「この未完成なゲームを全力で楽しもう」という気力が必要。まぁそれをしなくても良質な雰囲気ゲーとして楽しめる。 |
ねがぽじ ~お兄ちゃんと呼ばないでっ!~ | あさいろ |
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一部ルートは途中から筆力が落ちている。 欲しいCGが何枚か足りてなくて、情景が 思い浮かべにくくて残念。いじめの話も深 まるかというとそこまで深まらずあっさり。 それでもやる価値は非常に高い。主人公 まひるの明るく真剣な性格、そこから描か れる友情はほかの作品では味わえない 格別のもの。まさにまひるゲー。 プレイ時間もそこまで長くない。 |
2003年
青い涙 | Climina | the Black Box | Climina | 贄狩ノ痕 | Climina |
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全てを優しく包む母。 口うるさくも気を配ってくれる少女。 敏感に空気を感じ取る友人。 仲良く暮らす親子。 お互いを助け合う二人組。 ―本当にそうだったらよかったのに。 これは"愛情"ではなく"情"の物語。 |
黒幕や目的を最後の最後まで曲解させるように作られており、その真意を道中で紐解くことは難しいだろう。システムやグラフィックに問題がいくつか残るが、純粋な閉鎖空間ものとしてサスペンスを完成させ今後に期待を持たせてくれたゲームのポテンシャルを高く評価したい。 |
生きることは復讐のため。 その血をひくもの全てに報いを。 純愛ゲームと見間違えるほどの愛ある (ように見える)展開から苛烈な復讐劇へとすり替えていく過程はプレイヤーを狭い離島の世界へ引き込む。 シーンの強烈さにCGがついていけない箇所もあったが、テキストから想像を膨らませることが出来ればその効果は何倍にもなるだろう。 |
2005年
灯穂奇譚 | もけ |
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死生観を地方の風習とかに絡めた伝奇ゲー。後半になってくるとなかなかに背筋がうすら寒いシーンも多々ありひんやり 同人の割に声優も地味に豪華 (北都一色成瀬さんほか) |
2007年
蔵の中はキケンがいっぱい!? | ジャワ |
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頭おかしいキャラたちによる頭おかしい戯曲。 キャラたちを理解しようとすると苦しいがそうい うモノとして受け入れればエロゲ史上でもなか なか類を見ない心理破壊シーンの数々を楽し める。価格も安く短いので手軽く吐き気を催し たい人にオススメ。 |