ファイブ レビュー
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
全体の流れはRAMらしさを十分感じられました
前半ドタバタコメディ→後半シリアスは恋ごころと同様
しかし設定がより長い期間を伴ったもののためか
より重く1周目に救いがありません
最後の過去改変救済エンドがなければ鬱々とした終わりだったでしょう
ただ、最後の-5-があるのでもうちょっと多くの人にとっつきやすい作品だと思います
以下各ヒロインルートの感想
楓
昔の男が死んでしまいました、というのはなんとなく読めてましたが
そこからあの怨念展開へと唐突に変わっていくところはさすがに驚きました
他√とは異なり今後長い間心を痛めながらの日々が続きそうな、そんな終わり方でした
愛理
志乃って公式見た感じだと個別にありそうな感じなのにここにあっさりまとめられてたんですね
内容もそうくるか!と激重
少々鬱陶しくも感じた序盤のドタバタがあっという間に思い出に変わります
ここでの主人公は一番錯乱状態極まってて新たな一面を見た気がしました
禰々
キャラ的には一番好き
ストーリーは決別した自身との向き合いというありがちなもの
で、お決まりの自傷系武器で相討ち
展開自体はよくありそうなものでしたが赤面立ち絵などビジュアル面で残ったところは多いです
ほのか
年齢カミングアウトは必要だったんでしょうか・・・
年齢の割にキャラ設定が幼いですがそこはスルーで(開幕おもらしとかしますが)
邦衛のカッコ良さが目立ちました
オキクルの言葉は邦衛1人でどうにかできるものでもないため一層無力感が漂います
次々と倒れていき、ほのかを残して終わるかと思ったらまさかの展開
使うことの代償を知らない人が使うとどうなるか
こういうのはなかなか見れるものでもないので印象に残りました
-5-
千歳、オキクルをメインにおいた過去回想&未来改変ルート
後味をすっきりさせるところはRAMらしいですね
ほのかルートが"繰り返される"を言われていたのはなぜか、そういうことはだいたいここでわかります
で、その解決は一番理想的な"元を断つ"となるのですが
改変された未来はCG1枚の簡単な提示で終了
エンドはどこかの√のどこかの場面か、それとも何周も繰り返したうえで改変された未来にたどり着く一つの可能性か・・・
多くを語らず膨らませられるような終わり方は満足度としては少々物足りないかもしれませんが
その分たった1枚のCGの重みが増してあれこれ詰め込まれるよりすっきりした感じで終えることが出来ました
人間の闇は深いですね、本当に
直接的な力に支配される原始的なところから脱却できていないところは同意します
そもそもわずか18年の間に似たことが起こっているのに同じことを繰り返している村人はなんなのかと
セイレムでは撃たれたりなんだりされていましたがこちらではそちらへの記述はなし
バカは死んでも治らなかったか、それとも死ぬ前に治ったのか
今後があまり明かされていないので謎のまま終わってしまったところだけが残念です
グラフィック感想
とにかく風景が美しい
雄大な自然+雪化粧の完璧な組み合わせがどの場面でも光ります
立ち絵も8年かかった割に古臭さなどは感じず○
愛理がパッケ絵と立ち絵でちょっと異なるように感じたのは本物と残留思念の違い・・・?
BGM/OP感想
OPの"風の理"はメロディ、歌詞共に独特の雰囲気があって素晴らしく
-5-のEDでこれが流れたときはさすがと思いました
BGMも雪に合う曲、戦闘曲など豊富です
システム感想
"恋ごころ"以前と異なりセーブ個数は一気に増加(90箇所以上)
スキップの問題も解消し一転扱いやすくなったところは大変うれしいですね
無駄な機能もなくすっきりしていたため処理落ちなどもありませんでした
以下総合評価
ストーリー 17/20 (ありがちですが重さは十分)
キャラクター 16/20
グラフィック 15/20
音楽 17/20
システム 15/20
コストパフォーマンス+ 110% (冬モノは他にもいくつかありますね)
計 (17+16+15+17+15)× 1.1 = 88
以上でレビュー終了です